― 市民に親しまれ、探鳥会も行われている鈴鹿青少年の森が伐採されてサッカー場に!! ―
県営鈴鹿青少年の森は、鈴鹿サーキットに隣接する丘陵地に1972年に作られた。敷地内に道伯池とそれに隣接する林を含んでいる。大半は落葉樹の二次林で、コナラ、アカメガシワ、アカマツなどが生育している。
公園とするためにソメイヨシノやアジサイなどいくつかの園芸樹木が植栽されている。散策路が森の中を縦横に通じている。当地では鈴鹿市主催の探鳥会が開かれ、鈴鹿市在住の当会会員がリーダーを務めている。観察される鳥類は主に普通種であるが、40種が記録されている。ただ、特に貴重な鳥類は記録されていない。また、当地はウォーキングやジョギングの人も多い。
2020年10月28日 市長と株式会社アンリミテッドとの間で鈴鹿県営青少年の森に鈴鹿ポイントゲッターズのスタジアムを作るという合意が新聞発表された。事務方ではそれ以前から打ち合わせが進んでいたとのことである。建設場所は図の通り(緑色の部分)である。ただし、この図は当会で独自に作図したもので、精密なものではない。鈴鹿ポイントゲッターズは現在JFLに所属するチームで、将来Jリーグ昇格をめざしているとのことである。
青少年の森の用途の変更について事前に市民、県民の意見は聴取すらされておらず、またこの合意について新聞報道がされただけで市民には直接は伝えていない。当初2021年6月着工、22年9月完成の予定だったが、6月末でも着工していない。また、残された森についても何らかの手を加える構想が行政当局側にありそうである。
鈴鹿市在住の会員からは森を残してほしいとの声も強く、スタジアム建設に反対する声が上がっている。