概要
安濃川をせき止めて作られた農業用ダム湖。1986年から湛水を開始した。冬季はほぼ満水の状態であるが、夏季には水量がかなり減る場合が多い。オシドリが飛来し、越冬する。
湛水直後は100羽を超える群が観察されたが、近年は20-30羽程度が越冬する。オシドリは右岸の岸辺近くにいて、広い湖面には出てこない。
上空にクマタカ、ハイタカなどの猛禽の表れる場合もある。周囲の山林ではカラ類などが観察される。ダム上流安濃川の渓流ではカワガラスが観察され、稀にヤマセミも現れる。
【お勧め季節など】
オシドリを見るには12月下旬から1月中旬がよい。
【見られる鳥】
オシドリ、ベニマシコ、エナガ、アオジ、カワガラス。
所在地
津市芸濃町河内
【アクセス】
自家用車 ≫ 津方面から県道42号線を西に向かい芸濃町市場の集落を過ぎると安濃川沿いの山道になる。最初のトンネルの出口の三叉路を右に折れると湖岸に観察ポイントの東屋がある。
なお、県道42号は安濃川上流の峠を経て国道163号とつながっているが道が細くジグザグで、傾斜もきついのでお勧めできない。関西方面からの方も下流から入る方が良い。
公共交通機関 ≫ なし
【駐車場・施設など】
東屋付近にトイレはないが、ダム湖奥右岸の湖水荘手前の県道沿いにある。東屋の付近などダム右岸には数か所駐車場がある。
なお、冬季は道路が凍結する場合があるので注意が必要。防寒にも十分注意が必要。
探鳥地紹介者より
ダム湖奥、左岸から錫杖岳676m)への登山口がある。登りはきついが頂上からの展望は抜群である。往復2時間30分程度、健脚向き。
フィールドは地元の方々にとって大切な生活の場です。野鳥に対しての配慮はもちろんですが、狭い道に車を止めない、地元の方には挨拶をする、ゴミは捨てない(問題外)、樹木や草本を傷つけない、などのマナーを守って気持ちよく観察しましょう。また、観察や撮影のために野鳥に餌を与えたり、野鳥の声のCDなど音源を流して呼び寄せることは生態系の攪乱、繁殖の妨げとなりますので、慎みましょう。