登山口の駐車場とトイレ。後方奥が南亦山。
稜線付近はバイケイソウの群落が広がる。
概要
982mの高峰としてはアプローチが容易で、森林公園として整備されているので、手軽に登れるブナの山としてお勧め。登山口近くの植林帯を抜けると、頂上まで自然林が続いている。
大型キツツキ、ゴジュウカラなど、標高の高いところに住む野鳥が期待できる。登山道(階段が多い)脇の木は大木が多く、数十種類の木にネームプレートがあるので、樹木の観察にも好適。頂上には展望台があり、熊野灘まで見渡せる。
【お勧め季節など】
新緑の頃と紅葉の頃。初夏には、オオルリ、センダイムシクイなどのさえずりが響き渡る。
【見られる鳥】
ゴジュウカラを含むカラ類、イカルや、アオゲラ、オオアカゲラなど大型キツツキ。
初夏には夏鳥のさえずり。ツツドリの声もよく聞かれる。林道沿いの沢筋はオオルリが特に多い。
鳥ではないが、ニホンジカやカモシカの姿が見られることもある。
所在地
大紀町大内山唐子川上流
【アクセス】
自家用車 ≫ 自家用車利用。国道42号を南下、大紀町・大内山支所の先(頭之宮四方神社(こうべのみやよもうじんじゃ)の看板)から右折してJR紀勢線、大内山川を渡る。そのまま直進して、唐子川に沿って千石越林道(至宮川村)を登っていくと、30分ほどで駐車場のある登山口に到着する。登山口は2カ所あるが駐車場から少し下って、案内板があるところからが野鳥や樹木の観察にはお勧め。
公共交通機関 ≫ なし
【駐車場・施設など】
登山口にトイレのある駐車場あり
探鳥地紹介者より
登山道は整備されているが、登山靴など足ごしらえ、雨具、非常食など緊急装備はしっかりと。
林道は落石などの危険もあり、険しい所もあるので走行に注意。高所なので、冬季は積雪がある。冬の山の装備と経験がない人は行かないこと。
フィールドは地元の方々にとって大切な生活の場です。野鳥に対しての配慮はもちろんですが、狭い道に車を止めない、地元の方には挨拶をする、ゴミは捨てない(問題外)、樹木や草本を傷つけない、などのマナーを守って気持ちよく観察しましょう。また、観察や撮影のために野鳥に餌を与えたり、野鳥の声のCDなど音源を流して呼び寄せることは生態系の攪乱、繁殖の妨げとなりますので、慎みましょう。