熊野灘にむかってゆったり流れる志原川下流域。
農耕地では春秋にシギやチドリの姿も見られる。
概要
紀南地方におけるバードウオッチングの最適ポイント。志原川にそって、国道42号線西側に湿地と農耕地が広がっており、水辺の鳥やホオジロ類が多い。
【お勧め季節など】
春秋の渡りの季節、特に初夏。冬はホオジロ類や猛禽類も見どころ。
【見られる鳥】
春はサギ類が多く、夏羽のアマサギは特に多い。旅鳥のムナグロなども飛来。
オオヨシキリも紀南でここ一カ所、付近のアシ原で繁殖する。アシ原は夏期、ツバメやスズメのねぐらとなる。
冬期は、アオジ、オオジュリン、ベニマシコ、カシラダカ、ホオアカなどが農耕地やアシ原で越冬する。それを狙ってチョウゲンボウやハヤブサ、オオタカやハイタカなどの猛禽も見られる。
カモ類は数、種類ともに少なめ。人家付近ではイソヒヨドリもよく見られる。カラムクドリ、ホシムクドリ、ギンムクドリなどが観察されることもあるので、ムクドリにも注意したい。
所在地
南牟婁郡御浜町志原ほか
【アクセス】
自家用車 ≫ 自家用車では国道42号線を南下。熊野市を過ぎ御浜町に入ったあたりの内陸側がポイント。
公共交通機関 ≫ 最寄り駅はJR神志山駅だが、列車の本数は少ない。
【駐車場・施設など】
特にない。自家用車は駅付近から県道52号線に入って1.5Kmほどのところにある志原公民館などに置かせてもらい、歩くこともできる。
探鳥地紹介者より
どこも同じだが、農耕地では農作業のじゃまにならないよう注意しよう。
フィールドは地元の方々にとって大切な生活の場です。野鳥に対しての配慮はもちろんですが、狭い道に車を止めない、地元の方には挨拶をする、ゴミは捨てない(問題外)、樹木や草本を傷つけない、などのマナーを守って気持ちよく観察しましょう。また、観察や撮影のために野鳥に餌を与えたり、野鳥の声のCDなど音源を流して呼び寄せることは生態系の攪乱、繁殖の妨げとなりますので、慎みましょう。