Gray-headed lapwing
(Venellus cinereus)
ケリは大型のチドリで、本州中部の水田で見られる留鳥である。三重県内でも普通に見られる。
水田やその近くの湿地の地上に卵を産み、抱卵する。しかし、繁殖期は田植えの時期であり、多くの場合失敗しているようである。抱卵期にはけたたましい{キリキリキリ}と聞こえる警戒音を発して、空から急降下して侵入者に襲いかかり、巣を守る。雛は生まれるとすぐに歩くことができ、かつ、草の上では保護色できわめて、みつけにくい。
繁殖期以外は静かで、かつ保護色であり、土の耕地では見つけにくい。特に絶滅が心配される種ではないが、あまり調査もされておらず、個体数の動向は分かっていない。