三重県の南半分は、熊野灘に面し、黒潮に洗われて暖かい。海岸線は複雑に入り組み、平野は少なく、沖には無人島が多い。そこには離島に特有な様々な鳥類が棲息する。

kumanonada

多くの離島は紀北町、紀伊長島地区に多い。最大の離島は大島であり、島ほぼ全体がタブノキなどの照葉樹林に覆われ、林下にはシダ植物のオオタニワタリが生育する。夏にはオオミズナギドリが訪れ、繁殖する。しかし、ドブネズミによるヒナや卵の捕食があり、早急な駆除が望まれる。カラスバトは留鳥であり、また大島で繁殖する。鈴島は陸地に近く、シカが泳いで渡ることができる。カラスバトが棲息すると想定されるが、近年の調査はない。赤野島では近年カワウがコロニーを作り、植生に重大な影響を及ぼしていた。幸い、環境省による事業で、カワウは減り、植生も回復に向かっている。耳穴島は急な岸壁で囲まれていて、植生は乏しい。カンムリウミスズメの繁殖地でもあるが、近年の調査で卵殻は見つかっているが、詳しく調査されていない。

和具大島は志摩半島の南に位置し、平坦な島で、ウチヤマセンニュウの繁殖地として知られる。しかし、ここもドブネズミも棲息しており、ウチヤマセンニュウの繁殖への影響が懸念される。

その他の離島も、繁殖地や渡り鳥の中継地として利用されている可能性があるが、現状ではほとんど調査されていない。また。陸地側には海跡湖も多数あるが、徒歩では近寄り固く、調査がされていない。

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