2017年4月16日に南牟婁郡御浜町志原で行われた志原川及び水田探鳥会の模様をお伝えします。
この日は好天に恵まれ気温もぐんぐん上がり初夏の様な陽気となりました。この地方では早くも水田に水が引かれ田植えの作業が急ピッチで行われています。朝9時に志原公民館前に10名ほどの方が集まり、まずは水田の中の鳥を探していきます。
水田の中ではコチドリがおり、畦にはタヒバリが数羽いて早くも夏羽の赤い羽根に換わりつつあるものもいました。
水田上空にはツバメが飛び巣作りのための巣材を集めていました。そしてムナグロも夏羽に替わりつつあります。
上空には無数のトビが舞っておりタカ柱になっていました。そして畦ではトビが捕まえた獲物を食べています。それは川や水田に張り巡らされた水路から田んぼに迷い込んで取り残された鯉を捕獲していた様です。
水田から川の方へと移動すると畦の草むらに多くのカワラヒワがとまっています。その中には数羽のホオアカも混じっています。
河畔の道を進んで行くと、そこにもホオアカがいました。そしてスタート場所へ戻って行く途中にも多くの小鳥がいて、その中に夏羽に換わり真っ黒な頭のノビタキがいて皆さん熱心に観察されていましたました。
案内人の方の話によりますと、この周辺ではセキレイ類はあまり多くないそうです。今回の探鳥会でも2つがいぐらいしか見られませんでしたが、その中にタイワンハクセキレイに似た個体もいました。残念ながら微妙に違うところがあり普通のハクセキレイの様でした。
タイワンハクセキレイとハクセキレイの違いは背中の羽根が灰色で頭部と喉の色が黒。喉の黒色が嘴までつながっているのが特徴です。この個体は嘴のところが少しだけ途切れて白いので普通のハクセキレイではないかと言う事でした。普段あまり注目しないセキレイ類ですが注意深く観察すると違う種類がいる可能性もありますので皆さんじっくり観察してみてください。
今回の探鳥は2時間で36種確認できました。夏羽に替わったものが多く観察できましたし、特にノビタキの夏羽をじっくり観察することができました。
(toshi-sasama)